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東京都内の銭湯の数は、2002年版「東京銭湯マップ」によれば、平成14年6月10日現在で1,186軒。現在はそれをさらに下回る数字となっています。
都内の銭湯の数のピークは高度成長期の1968(昭和43)年で、約2,687軒が営業をしていました。そこから徐々に減りはじめ、ここ40年足らずで約半数以下になってしまいました。
銭湯が姿を消していく背景には、御存知の通り、各家庭における内湯(内風呂)の普及があります。実際、所謂風呂無しアパートが多くある街には必ずと云っていいほど銭湯が生き残っています。しかし、その風呂無しアパートさえも、再開発などによって消滅の憂き目に遭うことの珍しくない今、生活に密着した銭湯の需要は確実に減りつつあります。

近年では、美容や健康、リラックスなどの観点から、銭湯が見直され、密かな銭湯ブームが起こっていると聞きます。しかし、それをもってしても、相次ぐ銭湯の廃業に歯止めをかけることはなかなか難しいようです。

人々の生活スタイルが昔とは変わってしまった今、銭湯が単に地域の人々の日常のお風呂場、社交場に留まるとすれば、あまりに勿体ないこと。東京の銭湯文化には今後、昔ながらの入り方を受け継ぎながら、もっと別の形でも広がって行ってほしいと思うのです。例えばその街のひとつの見どころとして。また、ヨソモノがふらりと入ってくつろぐこともできる非日常的空間として。
そんなさまざまな銭湯の愉しみ方を、東京湯屋巡礼では模索していきます。