| 東京浪漫劇場 > インデックス > 東京湯屋巡礼 > 第七回・快哉湯[下谷] |
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★木のぬくもり溢れる古風な銭湯 さて、今回は営団地下鉄日比谷線入谷駅からほど近い、台東区下谷の住宅街の中にある快哉湯へと巡礼した。 「快哉」は、「かいさい」と読むらしい。あまり耳慣れない言葉だが、辞書を引くと、「〔「快なる哉(かな)」の意〕胸がすっとするように気持ちがいいこと。痛快なこと。」[三省堂『大辞林』第二版]とある。なるほど、いい屋号ではないか。 ここは、実はかねてから『東京銭湯マップ2002』で目星をつけていたところであった。というのも、同誌に乗せているコメントが、「昭和3年の新築で木のぬくもりを大切にしています」。昭和3年! 期待大、である。 快哉湯に到着すると、玄関の感じからも、期待できそうな雰囲気が漂っていた。紺地に白く屋号が染め抜かれた暖簾も粋である。 中に入ると、なるほど、木のぬくもりに溢れた銭湯であった。脱衣場の窓、脱衣場と浴室を仕切る引戸、さらに浴室の窓にいたるまでがことごとく木製である。湿気が多い銭湯で、さぞかし手入れに御苦労されていることだろう。脱衣場や浴室に、さほど古さや朽ちた様子は感じられなかったが、昭和3年から今まで、この建物を維持して来たというのならば、すごいことである。 脱衣場のロッカーは、北区の春日湯で見たものと同様の、横長で大きなタイプ。扉の色が緑色と白で、市松模様のように配置されているのが可愛らしい。天井は、立派な格天井。 それにしても、ここの脱衣場にはモノが少ない。木の内装といい、脱衣場の殺風景ともいえるようなモノの少なさといい、ここのご主人は余程のきれい好きなのかもしれない。 ちなみにここの銭湯にはドライヤーがない。もしかするとあったのかもしれないが、私が訪れたときには見あたらなかったので、ここへ行かれる際は、髪をよく拭く、帽子を持参するなどして、各自風邪を引かぬようにご注意されたい。 |
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