| 東京浪漫劇場 > インデックス > 東京湯屋巡礼 > 快哉湯[下谷] |
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★木のぬくもり溢れる古風な銭湯 「快哉」は、「かいさい」と読むらしい。あまり耳慣れない言葉なので辞書を引くと、「〔「快なる哉(かな)」の意〕胸がすっとするように気持ちがいいこと。痛快なこと。」[三省堂『大辞林』第二版]とある。なるほど。 実はここはかねてから『東京銭湯マップ2002』で目星をつけていたところであった。というのも、同誌に載せているコメントが、「昭和3年の新築で木のぬくもりを大切にしています」。 なにより、面構えがとてつもなく素敵な銭湯である。紺地に白く屋号が染め抜かれた暖簾と、左右の立涌をあしらった小窓。脱衣場に入ればこれまた細かな建具の意匠などが実に端正で、おまけにモノが圧倒的に少ない。まるで茶室である。茶室銭湯。よろずやの店先のような渾沌とした銭湯に慣れた目には、このモノの少なさは衝撃的ですらある。 銭湯マップのコメントにある通り、脱衣場の窓、脱衣場と浴室を仕切る引戸、さらに浴室の窓にいたるまでがことごとく木製だ。湿気が多い銭湯で、さぞかし手入れに御苦労されていることだろう。脱衣場や浴室に、さほど古さや朽ちた様子は感じられなかったが、昭和3年から今まで、この建物を維持して来たというのならば、すごいことである。 脱衣場のロッカーは、北区の春日湯で見たものと同様の、横長で大きなタイプ。扉の色が緑色と白で、市松模様のように配置されているのが可愛らしい。天井は立派な格天井。 実用面での浴室の設備等は申し分ないが、ひとつだけ注意点をあげるなら、脱衣場にはドライヤーがない。風邪をひかぬよう帽子など持参することをおすすめする。 その名の通り、まさに胸がすっとするように気持ちの好い、大好きな銭湯である。 ※2008年11月、ペンキ絵の塗り替えを確認。末永く現役で頑張ってくれることを切に祈る。 |
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